明るいゆめにっき+ゆめにっき派生考察まとめ - 夢、所詮妄想 V0.20 - @ウィキモバイル
かみつきは男の子。幼少期に母親を病気で亡くしている。
現在は、父親と再婚相手と、再婚相手の連れ子(弟にあたる)とともに生活していた。
ノートには、日々の日記のほか、自分が思いついた妄想や、好きなゲームのメモなど、何でも帳として使っていた。
実際にあったことや、自分の考えたキャラクター、剣、魔王など…かなりごちゃごちゃしたノートになっていた。
うつ病の配偶者
現在の両親は、できる弟ばかり褒めて、自分を貶すような日々だった。
学校も面白くない。クラスの女子に嫌われて苛められていた。ある時は倉庫に閉じ込められるような目にもあった。
そんな事情もあり、かみつきは自分を嫌い、変身願望や二面性を持つようになった。
女の子のようにメイク道具を使って見た目を変えるところから始まり、性格も、我慢して大人しい表の顔と凶暴性をもった裏の顔を持つように変化していった。
自分の性器を失った女性たち
ある日、電車を待っていると、ホームにいた女性が転落して轢かれるという事故を目撃する。人体がバラバラになり目玉が飛び出てしまったその姿は、かみつきに強い印象を与えた。
それ以降、凄惨な事故や事件について興味を持ち、そういったものばかりを調べるようになった。
どんどん暗く内向的になっていくかみつきは、病院に連れて行かれ「うつ病」と診断された。彼はますます孤独になっていった。
コンドームの内側に落ちる
その日がやってきた。彼は、鋭利な刃物を持ち出してジェイソン宜しく、顔を隠して行動に出た。
記憶にあるのは、真っ赤な血の中で見下すように笑ってこっちを見ていた弟の顔。血まみれで笑うなんておかしな奴だ。…苦痛にゆがんだ顔が、かみつきには笑ったように見えたのかもしれないが、ただ神経を逆なでるだけに過ぎなかった。
気がついたときは、真っ赤に染まった刃物と自分の両手、押しつぶされそうな罪悪感だけが目の前に残った。
彼は、逃げることもせず、ただ部屋を固く閉ざして、ノートを読みふけるだけの生活を始めた。
幸せの青い鳥は死んでしまった。いや、自分が殺してしまった。もう逃げ道もない。この世界には希望もないし、大好きなお母さんも居ない。
ノートに没頭している間も、自分をどんどん追い詰める良心(それは真っ白で純粋で、血に濡れていない自分自身だ)
全てを思い出して受け入れたかみつきは、ゲームでよく使っていたつるぎで綺麗な自分と決別した。
現実でも、間違いなく実行できる手段で、自分自身と決別することを選んだのだった。
数日後、その事件は「うつ病で絶望した少年が引き起こした悲しい一家心中」として世間に知られることとなった。
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